身土不二に生きること・・・


 身土不二とは、

 「身と土、二つにあらず」、

 つまり人間の体と人間が

 暮らす土地は一体で 、

 切っても切れない関係

 にあるという
 
 意味の言葉です



 

 田子にんにく

 

 

 「12、3人で親を説得し、

  10万円集めて1万個のにん

  にくの種を買ってきたんだ。

  今思うと、冒険だった

  けどねぇ。」



  故:西村金二
   (当時の農協青年部部長)

 



 

 奥羽山脈の山懐にある、

 青森県最南端の町、

 田子(たっこ)。

 青森県、岩手県、秋田県

 の3県の県境の町です。
 
 (なんとなくにんにく
 
   の形に似ています)
  

 冬は八甲田山から吹き

 付ける風と、
 
 火山灰質の土壌により、
 
 雑穀以外の農作物に

 恵まれない土地でした。

 
 

 その為、

 農閑期には出稼ぎへ
 
 行かなければなら

 ないほど、
 
 不安定な生活を送る

 家庭も多かったのです。

 このままでは

 立ち行かなくなって

 しまう・・・
 
 町中が危機を

 感じていました。
 

 1962年、
 


 『福地村(田子町の

  北東に位置する村)

  で栽培しているにんにくが、

  結構な儲けになって

  いるらしい』
 



 そんな噂を耳にした

 当時の農協青年部

 部長・西村氏は、
 
 青年部の人達と

 福地村へ赴き

 『福地ホワイト六片種』

 と呼ばれるにんにくの

 種を

 買い付けました。



 初めのうちは痩せた

 土地ではうまく育た

 ず、収穫できるように
 
 なるまで苦労の連続でした。
 
 1970年、67戸の
 
 農家により
 
 「にんにく生産部会」を

 結成し、品質向上と

 収量アップの為、
 
 徹底的な土壌改良や

 生産方法の改善、
 
 品質・出荷の厳しい

 基準を設けました。


 その結果、

 田子のにんにくは

 品質・量ともに

 日本一の評価を得られる
 
 ようになり、田子町独自の
 
 ブランドとしての

 地位を確立したのです。


 

 

  
 田子町の

 
 多くのにんにくは、
 
 『福地ホワイト六片種』

  
です。

 雪のような美しい白さ

 から名づけられた

 この品種は、丸く豊か

 でエレガントな形と、
 
 1粒1粒が大きく身が
 
 しまっているのが

 特徴です。

 国内で生産される

 にんにくの中でも

 最高クラスの品質で、

 中央市場評価も高いのです。



 

 苦境を乗り越え日本一へ

 

 
 

 十数人から始まった 

 苦労に苦労を重ね、

 ようやく出荷できるように

 なったのは4年後のことでした。

 いつしかおお多くの農家が

 にんにく栽培を

 生業とするように

 なっていったのでした。
 
 
 

 


 しかしその後、

 にんにくの価格の

 急落が始まり危機を

 目の当たりに
 
 した農協は、厳格な

 選果基準を設け
 
 厳しくチェックし

 始めました。
 
 それは

 田子産にんにくの
 
 高い品質を守る

 ためであり、
 
 ひいては田子町

 の将来を
 
 守るための施策だったのです。



 そこからは

 農協職員と農家
 
 とのぶつかり合いでした。


 基準をクリアする

 ため努力する農家。
 
 心を鬼にして厳しいチェックを
 
 続ける農協職員。
 
 その想いが

 1990年代に入って
 
 ようやく身を結びます。


 その高い品質から

 テレビなどの
 
 マスコミにも
 
  ”日本一のにんにく”
 
 として紹介され、
 
 出荷量においても

 日本一となり、

 「 田子産にんにく
 
 は全国が認める
 
 ブランド商品として、
 
 その地位を確固たる
 
 ものにしました。

 


 にんにくには

 ”旬の時期”が
 
 2回あるのです。

 

 


 

にんにくの旬 

 朝採り生にんにく

 ? 6月掘取りにんにくです!

   ※6月朝採り生にんにく


  ? 乾燥した新もののにんにくです
   ※8月新ものにんにく(乾燥後のもの)

  ※10月にんにく植え

  ※12月~3月まで
   畑のにんにくは冬眠です。

  ※4月春から芽が伸びていきます

  ※5月病気や天候も見て
   子どもを子どもを育てるように
   大事に育てていきます。

  ※6月従業員や家族親戚みんなに
   協力をもらい掘り取ります!! 




 


 

 6月まさに幻の旬の

 10日ほどの間しか

 味わうことができません。
 


 旬の時期が近づくと

 ”また田子の美味しい

  にんにくが食べたい!”
 
と、

  嬉しいご予約の

  お電話を

  たくさんいただきます。
 

 ”田子のにんにくは味が違う!

 ”知人にプレゼントしたい!”

 ”掘ってすぐのもの送って欲しい!

 というお声をいただいて、

 私たちもこの仕事に

 やりがいを感じて

 おります。



 梱包して発送する、

 という作業だけで

 1日が終わってしまうほど

 多くのご注文をいただいており、

 
 


 

 収穫時期のわずか

 

 年に1度、6月

  ” 朝採り生にんにく ”

 
ホクホク感というか

 ねっとり感というか

 にんにくとはおもえません。

 
 そして、乾燥した

 ”初ものにんにく” 

 全国に出ていきます。


 乾燥したにんにくは

 にんにく専用の

 冷蔵庫に入ります。

 土付きですから

 お客様からの

 注文があってから

 冷蔵庫からににんにくを

 取り出して

 皮むいてきれいに

 磨いてお届けとなります。







 

 





 



田子にんにくの美味しさの秘密


 

 田子にんにくと他の
 
 にんにくとの違いは、
 
 なんと言ってもその
  
 旨味と甘味
でしょう。

 それにはこの土地なら
 
 ではの、

 長く厳しい寒さ
  
 関係しています。
 
 にんにくは凍るまい
 
 と自らを守り糖度を
 
 高めます。


 また、

 じっくりと熟成
 
 させ黒にんにくにして
 
 味わうとよくわかります。

  高い糖度と深い旨みは

  まるでフルーツのようです。


 
 「田子にんにくの魅力を、
 
  一人でも多くの人に
 
  知ってもらいたい、
 
  味わってもらいたい」


 
  ※そんな想いで、
 
  私たちにんにく
 
  王国のスタッフは栽培から
 
  検品、包装まで心を
 
  込めて作業しております。